
【研究発表1】
一人一人の“技術力”が向上する、魅力ある部活動はいかにあるべきか
〜一人一人のスポーツの楽しみが実現できる部活動をめざして〜
升野嘉久先生
第4分科会の発表に際しまして、本校が平成6年度より文部省の指定を受けまして、クラブ活動の推進をやってまいりました。外部指導者について、すべてやったわけではありませんが、研究の中でどのように、外部指導者と係わりを持って、取り組んできたか発表したいと思います。
それでは、研究の全体的なものですが、本校のクラブ活動の様子と研究について、ビデオを見ていただいたあと、説明を入れたいと思います。
ビデオ放映10分程度
本校の様子いかかがでしたでしょうか、実は、第4分科会に直接関係ないところが含まれていると思いますが、本校が文部省の指定を受けた時に考えましたところ、10年後の連動部活動がいったいどのようになっているか、社会がこれだけ激流している中で、連動部活動も相当変わっていくのではないかということを考えながら研究をすすめてまいりました。
また、過去に、資料P91に載せてありますが、2回県費で外部指導者を導入しております。初めての時には、ソフトテニス、2回目はバスケットボールにおいて、外部指導者を導入しました。
1回目の方は、外部指導者としては、ソフトテニス協会の会長さんに来ていただいて、指導していただきました。指導経験豊富で申し分ない方の指導であるにもかかわらず、いい結果が出ませんでした。
2回目は、バスケットボールの方で若い24・25歳の方を呼んで行ないました。この方は、生徒達とうまく交流できいい結果がでました。
この違いは、何なのか、考えました所、「外部指導者、うんぬん・・・」、「外部指導者は、基本的な配慮に欠ける」とか、いろいろ言われていますが、それ以前にも、最初から阿蘇中学校では、これから外部指導者がどんどん入ってくるだろうと考えた時、子供の受け皿が出来ているか、教師の方で外部指導者でよしとするのかという所が一番大事ではないかと考えました。そこで、他校との定期的交流会では、他校の先生方の指導をすなおに受けられる。他校の生徒と素直に人と人との出会いができる。このようなことを積んでいけば将来に外部指導者等が入っても、お互いに学び合うことが出来るのではと、そういう基礎づくりに研究を進めてきました。
なお、皆様のおてもとに荷物になるかと思いますが、研究紀要を配布させていだきました。冊子みたいなもので、まとめ・資料といたしまして、公開の時に配りました。本来これで終わらせる予定でしたが、文部省の指定ということで多くの先生が来られるのに、冊子等がないとどうもかっこがつかないだろうということでやりましたが、この研究紀要にしましてもこれも一般公開としました。各種目の協会や少年野球等の普段スポーツに関係している方にそういう声かけをさせていただき、その段階で、学校外の人間が阿蘇中学校にどんどんと入りやすくし、つながりを持っていけば、外部指導者が中学校の部活動にどういう考えを持っているか、どういうふうに指導したいと思っているかを分かっていただくためにも、公開の日は、一般公開としてこのような資料を配りました。
成果としては、まだ、はっきりと出ていませんが、子供達が特定の指導者ばかりでなく、いろんな指導者から学べるよう基礎作りをしておけば、将来的に出てくるいろんな問題に、子供達が対処できるのではと思いまして研究を進めてきました。また、直接的にどれほどの効果があるか自信がないわけで、それなりの一つの方策ではないかと考えております。
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